生活習慣

動物である人間は、動くことでしか生命が維持できない。

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植物は、根を張ることで栄養を吸収することができるので、動く必要がありません。しかし自然界に生きる動物は、動かないことは死であり、動いて自力で食料を調達しなければ、生命が維持できません。人間も基本的に同じだと思います。
しかし人間だけが、文明の進歩により、肉体をあまり使うことなく、知恵によって食料を手に入れることが可能となりました。この行動様式は、効率的で、楽ではありますが、不自然な生活環境は、心臓と肺にも負荷がかからず、血の流れを悪くし、栄養と酸素が全身に行き渡らなくなります。
さらに、飽食が過ぎれば栄養過多となり、ストレス過剰となれば更なる血流悪化を招きます。

内臓は筋肉や組織のために存在し、筋肉を使わなければ、栄養を取ったとしても、内臓が正常に維持できません。

結局、筋肉を使うことでしか、この不健康な状態を改善することはできず、体を動かし、支える組織を鍛えるだけではなく、内臓を働かすために必要不可欠です。
体を動かさない状態でも基礎代謝分としてエネルギーが必要ですが、筋肉を使わなければ、体はこれ以上筋肉や組織にエネルギーは必要ないと判断することで、内臓の機能が低下し、健康が維持できなくなります。
生活習慣の改善が必要だとしたら、その第一歩は、筋肉を使う有酸素運動といっても過言ではないと思います。
あとは、その人がどの程度、運動が足りないのか、体と相談し、体に対する負荷の程度を見極め、実行することです。

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この記事を書いた人

増田 健治(院長)

ますだ鍼灸院の増田健治(ますだけんじ)です。薬剤師として長く勤める中、薬で病気は治せないと考え、東洋医学的治療をするために鍼灸師になりました。

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