東洋医学での「ツボ」とは
東洋医学である鍼灸治療は、理論上365以上あるといわれる「ツボ」を目標にし、表面に現れた「ツボ」の歪みを取り除き、自然治癒力を高めることで、病の原因を治し健康に導くものです。
元々鍼灸医学は経験医学で、特定の「ツボ」には特定の効果があり、局所的治療が必要な時もありますが、局所的治療だけでは、本来の東洋医学的思想に基づくものではありません。
主流となっている局所的治療で、本来の東洋医学的効果が出せるのか。
現在の鍼灸医学は、一般的な医療である西洋医学に評価の基準をおき、同じ土俵の上で治療効果が論じられています。
鍼灸治療の対象は、肩こりや腰痛、関節等の運動器疾患が一般的で、慢性疾患は対象外と見られているようです。これは特定の「ツボ」のみを使った効果を期待する、局所的治療が主流となっている現れです。
表面に出ている筋肉や関節の症状や異常は、結果であって原因ではなく、そこに鍼をして症状が取れたとしても、原因がそのままなので、治っているとはいえません。
局所的な鍼治療は、医療の中では東洋医学的治療と言えますが、東洋医学の中では、西洋医学的な発想の対症療法的治療となり、本来の東洋医学的思想から外れていると考えられます。
本来の東洋医学的思想に基づく鍼治療とは
局所的な治療により、症状を取る治療ではなく、体表に出ている歪みをとることによって、自然治癒力が高まり、病気の原因が治ることで症状が取れる治療が、本来の東洋医学的思想に基づく治療と考えます。
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